こんにちは、K15です(@K15Life)!
僕は、タープ泊の虜になってしまった。虫が嫌いなのに、寒さが苦手なのに、もっと快適に過ごせるテントを持っているのになぜだろうか。タープ泊をしていて、不安や不便を感じる事もあるが、それでも面白くて辞められない。
今まさにタープ泊をしてみたい、と思っている人もいるかもしれない。だけど色々と不安が頭の中でグルグル周り、結局タープ泊をできずにいる。
そんな悩みを持つ人へ、「タープ泊のデメリットへの対処法」、「タープ泊の魅力(メリット)」、「タープ泊におすすめなタープ」を紹介していく。一人でもタープ泊への動機付けになれば、この上なく嬉しい。
タープ泊のデメリットへの対処法
タープ泊は、厳しい自然環境を自分で工夫して乗り越えていく、という面白さがある一方で、ちょっと怖いな、虫が嫌だな、雨は大丈夫なのかな、などの不安が湧いてくる。
これをやっておけば万全で何事も安心だとは言えないけど、少し不安や不便が解消するはずだと思っている。
虫への対策
タープ泊が好きな僕だが、前述したように虫が苦手である。ゴキブリやムカデなどの害虫はもちろんの事、カマキリも触れない。
タープ泊は、テントのように一枚布で自然界を隔ていない為、シェルター内に虫が入ってくるし、虫が地面を這っている。
虫が少ない季節は、マットを敷いて地面からの冷気を遮断し寝ているが、夏は蚊帳を使っている。夏に蚊帳なしで気合いだけで、タープ泊をしたら翌日には赤い斑点だらけとなっていた。
虫を寄せ付けない為に必要なものはなんだろうか、虫がどこに生息しているのか、虫が来ても刺されないようにする為に必要な事はなんだろうか。
知識を身に付け、具体的に対策をすることで、虫への悩みが少しは改善するはず。
ムカデにはジメジメした所を避ける
ムカデは夜行性の昆虫で、春から秋にかけて出没する。草むら、落ち葉の下などに多く存在しており、身体に触れるものを餌だと思って、食らいつく習性がある。
ムカデが苦手としているのは、防虫剤などにも使用される樟脳、ヒノキ・ハッカ・ローズマリーなどのハーブの香り。触角に刺激を与える香りを嫌がると言われています。粉も苦手なのですが、それは触角が汚れてしまうからのようです。ムカデの嫌いな香りと粉を利用した薬剤も開発されています。
引用元:アース製薬
未だにタープ泊のシェルター内でムカデを見かけた事はないが、落ち葉が多くジメジメしたところはなるべく避けるようにしている。春から初秋にかけては、蚊帳があった方が安心して寝られる。
アブやブヨ(ブト)にはハッカスプレー
ムカデに刺される恐怖もあるが、アブやブヨ、蚊などの吸血中にも気をつけたい。アブの活動時期は、7~9月。ブヨや蚊は春~秋。ハッカスプレーは、アブやブヨ、蚊に対して効果が実証されている。
スズメバチが巣を作りやすい場所に行かない
蛇やクマよりも事故が多いのが、スズメバチ。初夏~秋にかけて活動する。タープ泊に使う木を探していると、カチカチと顎を鳴らし、毒液を垂らしながらスズメバチが威嚇してきた事もある。
スズメバチへの対策は、黒系のウェアを避け、甘い匂いのする香水をつけないようにする。
蜂が巣を作りやすい岩陰や木の洞(穴)などの近くに接近しない。遭遇したら姿勢を低くして逃げる事が重要だとされている。
動物への対策
動物にも注意が必要。タープ泊をするのは、おそらく利用者が少ない林間のフリーサイト。タープ泊をしていると、夜中にゴソゴソと音がして動物の気配を感じる事がある。
動物の習性を知って、刺激しないようにしたい。
猿には目を合わせない
猿に遭遇し、ビビって背中を見せて逃げ出すと、襲いかかってくる。人間の世界では、目を見て話せ、と言われる事があるが、猿の目をじっと見つめる行為は、怒りを触発させてしまう。
猿の方から逃げていくまで、その場で待とう。
マムシには距離を保て
マムシは、草むらや沢沿い、岩の間、倒木の陰に潜んでいる事が多いが、保護色をしている為、野山では気づきにくい。見つけた時は、50cm以内に近づかないようにする。
マムシよりも臆病で、毒の強さが3~4倍とも言われるヤマカガシにも注意が必要。
人に遭遇するとすぐに逃げていく為、不用意に刺激しないようにする。
クマには鈴
クマは恐ろしいが、クマも人間を恐れている。人間の存在を知らせるために、物音を立てたり、クマの痕跡を見かけたら早急にその場を離れる。
僕はモンベルの鈴をバックパックに付けて、人間がいる事を知らせている。万一、遭遇してしまったら、手を広げて身体を大きく見せて、ゆっくり後ずさりをしてその場を離れる。
突進してきたら、クマスプレーを使い、なければ防御体勢をとりやり過ごす。
イノシシには高い所へ登る
クマ同様に、鈴などの音によって、こちらの存在を気づかせ、向こうから逃げていくように仕向ける。遭遇した時は、背中を見ぜずにゆっくり後ずさりをして、その場から立ち去る。
つい石を投げたくなるが、これはイノシシを逆上させてしまう危険な行為。
突進してきたら、走って逃げてもイノシシの方が早い為、高いところに登るのが有効とされている。(しかしイノシシは、急斜面でも登れる…)
ファーストエイドキットを常備する
キャンプでは、虫に刺されてしまった、動物に噛まれてしまった、などのリスクがある事からファーストエイドキットを常備しておこう。
高い生命保険より、数千円で済むファーストエイドキットの方が役に立つ。
雨にはレインウェアと耐候性が高い張り方を!
タープ泊では開放的な分、雨への影響を受けやすい。その為、レインウェアや着替えを必ず持っていくようにしている。レインウェアは、雨が降らなくても着る事で体温を保持してくれる効果もある。
タープ泊のみならず、テント泊でも持っていくと防寒になるアウターレイヤー。
タープには、雨や風の影響を受けにくい張り方がある。雨天では、雨が入って来ない、雨が流れやすい、張り方が良い。
端的に言えば、低めに張ると耐候性が高くなる。
それに、設営する場所にも気をつけたい。雨が地面を伝って、シェルター内に流れ込んでくる場所は避ける。
今では、天気予報がネットで簡単に調べられるのでありがたい。雨雲レーダーでは、数時間先の未来を見る事ができる。こうした現代のテクノロジーを駆使して、変わりゆく自然環境に柔軟に対応する。
ロープワークはすごく簡単!
タープの張り方をマスターする上で、ロープワークが必要になってくる。僕は、基本的に3つのロープワークしか使わない。
風が強い日は帰る勇気を!
「今日は家族とキャンプを楽しむぞ。でも今日は、一段と風が強いな。タープが吹き飛びそうだな、マジ最悪」、と思ったらキャンプに行かない、キャンプを諦めて帰る、またはコテージに変更する勇気を持つことが大事だと思う。
そうは言っても、「諦めるなんて無理、なんとかなるだろう」、と安易な気持ちで行き、4万円のテントが設営中に吹き飛ばされ、破れてしまったのが僕である。
風の強い日は、焚き火も危険だし、風がうるさくて眠れなかったりする為、初心者は特に注意が必要。
一時的な風の強さだと予想される場合は、風が収まるのを待ったり、風の影響を受けても吹き飛ばされないような設営手順にする。
キャンプ場を雨風の影響が少ない林間サイトに変更しても良い。
タープ泊となると、焚き火がしたい。防風の壁を現地の木で自作しても良いし、陣幕を活用しても良い。(風の強い日に無理は禁物)
冬の寒さ対策は地面からの冷え対策
冬でもタープ泊はいけるのだろうか。結論から言えば、問題なし。冬用のシュラフ、断熱力の高いマット、防水シートで泊まれる。
いくら高性能なシュラフ、ウェアを着ようとも、これでは寒さで寝られない。シュラフもウェアも大事だけど、寝る時は自重で空気の層が潰れてしまい、背中が冷えてしまう。
背中の冷え防止には、マットやコットを使い、断熱することが重要。
シュラフとマット、アンダーウェアはケチらない!安くて寒い思いをするより、高くて暖かい思いをする方が良い!
寝るのには慣れが必要
タープ泊は、テントよりも開放的で寝るのに慣れが必要。
やはりダイヤモンド張りで寝るより、クローズできるパスファインダー等で寝る方が、安心して眠る事ができる。耳栓も持っておくと重宝する。
事前に張り方を練習しておくと、現地でスムーズに張ることができる。タープの張り方をまとめた記事があるので、参考になると思う。
タープ泊の魅力
さて、やっとタープ泊の魅力について語ることができる。タープ泊の魅力は主に5つある。
- 自然をテントより感じられる
- 色んな張り方が楽しめる
- 独自性が出る
- ロープワークを覚える
- 荷物の軽量化
タープ泊は、物理的に自然との距離が近い為、自然と一体となっている感覚が増す。
自然の中に身を委ねているのが気持ちいい。テントでは、決まった形にしかできない事が多いが、タープは一枚の布。色んな張り方が出来て、個性が出る。
タープのメーカーが人と被っても、張り方は人それぞれという所が面白い。タープを設営するのには、ノウハウが必要になってくる。ロープやナイフを使って設営していくと、喜びが得られ自己肯定感も増す。
張り方によっては、雨の日にタープ下でも焚き火ができる!
タープ泊にオススメなタープ
タープ泊をする為には、ループが多いタープが望ましい。化繊のタープ、TCタープ、コットンタープ等、過去にオススメのタープをまとめたページがあるので参考にしてほしい。初心者は、化繊のタープが扱いやすい。
では、読者の皆さん!
素敵なタープLIFEを!!