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初めてのグリーンウッドワーク「割れてしまった」防止策の考察

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K15
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初めてのグリーンウッドワークは、失敗です。一日かけて出来たコップが割れました。今回の反省点を踏まえて、割れ防止するために何ができるのか、まとめていきます。

目次

実家に生えているクヌギを使う

実家は、大分県の田舎にあります。山を切り拓いて建てたので、自然が豊かなんです。

グリーンウッドワークに使える生木もあります。

伐採した木は、主に薪や椎茸の原木に使っています。

「もっと他に活用できないか。」

僕は、DIYが好きです。ホームセンターにある乾燥材を使っています。

「実家にある生木を扱えたら、エコなのに」

そう思っても知識がありません。僕は、DIY以外にもキャンプが好きです。

海外の人が野営をしていて、焚き火の前に座りながら「生木を使ってスプーンやフォークをクラフトしている姿」を動画で見ました。

調べてみると、「グリーンウッドワーク」というものでした。

「これだ!」と思い、グリーンウッドワークの関連本を買い漁り、いよいよ初めてのグリーンウッドワークをするのです。(本当は、もっと早い段階からする予定でしたが、後回しにしていました…)

初めての材料は、クヌギです。

後で知りましたが、クヌギは割れや変形が生じやすい木材のようです。(おーい、いきなり難しい材を使っていたのか…)

質は硬く、強度があるものの割れや変形が生じやすいため使用が難しい木材ですが、近年はその蓄積量を活かすため、乾燥処理などについて研究がなされ、家具材としての利用が模索されています。 

引用元:国産材総合情報館

材料は何がいいか

グリーンウッドワークの材料は、何が適しているのでしょうか。生木なら何でもいいのでしょうか。材料選定を勉強しましたので、超簡単にまとめます。

  1. 何を作るのか決める
  2. 樹木の特性を考慮し材料を選定する
  3. 節や枝のないまっすぐな所を選ぶ
  4. 必要な寸法より長めに切る

僕の場合は、クヌギが余っていたので、それをコップの材料に使いました。

これでは、「材料を選ぶ→コップを作る」状態でした。「コップを作る目的がある→コップに適した材料を選ぶ」にしなければならなかったのですね。

でも、生木を豊富に持っていないので難しいですよね。

手持ちの材(もらった材)をとりあえず削ってみて、「硬さ」「割れやすさ」「重さ」などの特性を体で覚えていくことが大事だと感じています。

例えば、「栗やナラなどの道管の大きい樹種をコップに使ったら水が漏れた。コップの材として適さないのか」と体験して覚えていこうと思います。

K15
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経験を積めば「本にはこう書いているけど、意外と使えたぞ!」なんて発見もありそうです!

なので、いろんな樹木を削りながら、それぞれの特性を理解していきます!

あ、僕のコップには、2個も節がある…笑。

今回使った道具

グリーンウッドワークは「本来電気を使わず、手道具で仕上げていく」ようです。

僕もいずれはそうなっていきたいが「とりあえずやってみることに価値がある」と思うので、手持ちの道具で作ることにしました。

今回使用した道具
  • 木工用ドリル
  • モーラ「ウッドカービング120」ストレートナイフ
  • モーラ「ウッドカービング162」フックナイフ
  • ハルタフォース「ハチェット」
  • 丸ノミ
  • ノコギリ
  • ハンマー
  • くるみ油
  • 紙やすり

ハルタフォースのハチェットは、コンパクトで腕が疲れにくいですね!

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ドリルを使う場合は深すぎないようにする

この項から、反省点を整理していきます。

コップを作る際、「ドリルで数カ所穴を開けて掘る」ことが本で紹介されていました。

それを真似てやってみたのですが、狙いとする深さまで掘ると掘すぎてしまうところが出たのです。

次の制作のときは、狙いとする深さから1cmくらい上を掘ります。また、材を掘ってからノコギリでカットしてもいいですね。

底部は、すくいノミで彫ればうまくいく!?

コップの深さがあるとき、底部がうまく掘れません。

丸ノミでは厳しいようです。すくいノミや木工旋盤を使った方がいいのでしょうか。とりあえず、すくいノミで次回チャレンジしてみます!

上手く掘るためにどうしたらいいか

上手く掘るためにどうしたらいいのか疑問に思いました。

グリーンウッドワーク関連本に書いていたことを以下にまとめます。

上手く掘るためのコツ
  • 逆目が出たら無理に掘り進まない。反対側から掘る。
  • 乾燥している材は、水につけると掘りやすくなる。
  • 平にするときは平ノミ
  • 縁はノミをたてる
  • 最初にガンガン掘るときは木槌
  • 仕上げが近づくとゴムハンマー

「コップの底部を平らにする時は、平ノミを使えばよかったのか」勉強になります!

ハチェット(手斧)を使う時の注意点

材が小さいと、ハチェットで手を切ってしまわないか、不安になりました。

そこで、木材を支えている手を切らないようにするときの注意点をまとめます!

  • 削っている面に指がかかると危険なので、指の下に折り込む。
  • 斧を持つ側の脚を引く。
  • 斧は、上を持つ方がコントロールしやすく細かな作業ができる。
  • 木材を支える手に刃がこないように木材の向きを変える。
K15
K15

あ、僕は削っている面に指がかかっていました…。気をつけないといけないですね!

作業は、椅子に座って作業してもいいし、はつり台を使って立って作業してもいい、とあります。自分のやりやすい方法が一番です!

「割れる」を防止するために必要なこと

僕が初めて作ったコップは割れてしまいました。どうやら、急速に乾燥すると木口に割れが入るようです。

では、どうすれば乾燥を防げるのか。グリーンウッドワーク関連本に紹介されている内容をまとめましょう。

まず、「材の保管方法」から整理していきます!

  • 伐採後、しばらく保管する場合は、木口に木工用ボンドを塗る
  • 直射日光を避け、日陰で保管する
  • 大きい丸太は半分に割り、ビニール袋に包む

丸太の場合は、水分の蒸発に伴って木材が収縮し、張力が高まり、ヒビ割れや裂けが生じてしまう、とあります。なので、半割にしておくのですね!

樹皮が付いたものなら「半年程度は水分の多い生木の状態を保つことができる」ようです!

では、「削って整形した後の割れ」はどのようにして防止するのでしょうか。

  • おかくずや新聞紙、袋にくるんで1〜2週間ほど乾かす
  • 時間を置いて2〜3回塗り重ねる
  • 塩茹で
  • 漆仕上げ

ククサでは「塩茹でする方法」がとられています。なぜ、塩茹でで乾燥を防げるのか疑問です。

「グリーンウッドワーク 生木で暮らしの道具を作る」には以下のように記されています。

「塩分を木材の細胞壁に注入することで、塩が水分を保ち、木の急激な収縮を防ぐ」

しかし、長い間、塩味が消えないそうなので、僕は漆仕上げにチャレンジしてみます!

仕上げを考えてみる

仕上げは、オイル以外にどんなものがあるのでしょうか。

  • 拭き漆仕上げ
  • 茶渋を塗る
  • 煙で燻す
  • バーナーで炙る
  • 鉄と酢の溶液を塗る
  • ヤシャブシの実を煮て塗る
  • 木灰溶液に浸けた後、栗渋を塗る
  • オイル+顔料を塗る

僕が気になるのは、ヤシャブシの実と漆仕上げですね。

ヤシャブシは、僕が住んでいる大分県に自生しているかな!?

次に揃えたい道具

次回、グリーンウッドワークをするときに揃えたい道具を整理しておきます!

  • フローというL字のナタ。マンリキというのも気になる。
  • ドローナイフ(セン)
  • 型紙。寸法大事ですね。
  • 手回しドリル
  • すくいノミ

参考になる本

3冊、木工の本を読みましたが、その中でも特に参考になったのは、「生木で暮らしの道具を作るグリーンウッドワーク」です。

増強改訂版には、キャンパー憧れのククサの作り方も載っています。

写真も多くわかりやすいのでおすすめです。

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僕の初めてのコップ作りは失敗しましたが、「コップを作るプロセス」で得られた価値は失われません。もっと勉強して経験すれば、必ずうまくいくと信じています!

よし、割れないコップを作るぞ!

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