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僕は鳥肌がたった。「無人地帯の遊び方 人力移動と野営術」というタイトルがまさに今僕が求めている遊び方だったからだ。
本書で学んだ考え方や僕の気づきを紹介していく!
本書を読んだ理由
僕は、混み合ったキャンプ場、都会など、人が集まっているところが苦手。人に気を使い、時間に追われてしまう。
だからいつも、人が少ないキャンプ場を選ぶ。面倒な人間関係と離れて、時間を気にせず自由を得たい。
本書をパラッとめくると、「楽しそうに遊ぶ大人の姿」があった。写真を見るだけで心臓がドキドキしてくる。
アウトドアに精通したプロフェッショナルが無邪気に遊んでいる姿が印象的だ。
僕は、野営を通して、タープの張り方や焚き火の仕方、ロープワークなどを身につけている。でも、無人地帯で本気で遊ぶには、知識が乏しい。
無人地帯では、「自分や仲間の知識と経験を活かして、不便な暮らしを少しでも快適にすること」が求められる。経験を「プロを真似ること」で補いたい。
真似することで、気づきを得られる。この気づきを自分の篩にかけて、取捨選択し、独自のスパイスを加えていこうと思う。
本書では、プロが「経験に裏付けされた豊富な知識」を与えてくれる。外遊びに必要なノウハウが凝縮されており、すごくわかりやすい。
考え方にも共感できることが多々あった。僕が言葉にできなかったモヤっとした気持ちを言葉で表してくれている。
では、次の項でプロを真似るために、本書で学んだことをざっくり整理していく。無人地帯での遊びが自身のアウトドアスキルを大きく向上させる!
水問題にどう対応していくか
無人地帯を読みすすめていくと、テーマは「水」だということがわかった。
無人地帯で遊ぶには、道具を濡らさずに持ち運び、川の水を濾過して飲めるように浄水器が必要になってくる。
ウェアは湿潤と乾燥を繰り返す。乾きやすい化繊をベースに考える。
水辺の遊びに向く靴は、水が排出されやすいものがいい。寝床は、川の増水や波の影響を受けないところに設営する。
このように、無人地帯では、水が1つのテーマになっている。水をどう防ぐか、どう乾かすか、どう摂取するかを考えて、道具を選択し行動したい。
僕に足りないもの「準備」
僕が苦手な準備。面倒なので、後回しにしてしまう。でも、無人地帯で遊ぶには、徹底した準備が必要になってくる。
安全に遊ぶための準備を疎かにしてはいけない。保険にはメンバーみんなが必ず入り、現地の危険を予知しておく。
万一に備え、エマージェンシーキットを携行し、正しく使えるようにスキルを身につけておく。テントやタープの補修には、ダクトテープで対応する。
食事のメニューを考えておくと、スムーズに料理ができる。食材をファスナー付きの袋で小分けにしておけば、量を把握しやすい。
安全に遊ぶための準備、食材の準備をしっかりしておきたい。
ストイックになりすぎない食事
軽量化したけど、好きな食事を楽しめなくなった。そんな僕に、突き刺さる言葉がある。
「なぜあえて苦労しながら色々な食材を持ち運ぶのか。それは、食事が旅の楽しみに他ならない」
思い返してみると、焚き火で炊いたご飯を食べ、焚き火を囲み、仲間とくだらない話をしている時間が最高に楽しかった。
いつしか軽量化を求めるあまり、食事が質素になっていた。改めて、持ち運ぶ負担と食事の充実度とのバランスを見極めたい。
ここでも食事を充実させるためには、スキルが必要となる。日持ちしやすい野菜を選んだり、保存方法を工夫する。乾燥食材やパウチ食材をうまく取り入れて充実させる。
現地で採取できる食材についての知識も必要になる。ストイックになりすぎない食事にするために、知識をつけよう。
設営場所
設営場所の理想は、水場が近い草地か明るい森。
落石の危険がある崖の下や風が吹きやすい稜線上は避ける。
増水や波の危険があるところも避ける。僕は、以前無人島に行ったとき、見晴らしのいい海の近くに張りたくなった。
でも打ち寄せる波の影響の受けない安全な草地に設営した。あのときの判断は、正解だったんだな。
やっぱりハンモックとタープだな
気づけば、テントで過ごすより、タープとハンモックの方が多くなった。タープは、環境に応じて多様な張り方ができるし、携行性がいい。
雨の日は、リビングとしても使え、高さをつければタープ下で焚き火ができる。
ハンモックは、ぬかるみや傾斜地でも寝られる。それに、地面の影響を受けないので、寝心地が最高にいい。
ハンモックの設営ができないところはタープ。木があれば、ハンモックを使う。
僕がやってみたいのは、天気がいいとき、タープも張らずに焚き火の端でゴロ寝すること。シュラフの汚れ対策として、シュラフカバーを使っているのは参考になった。
まとめ
一度読んだ本は売ることが多い。でも、これは売らずに持っておく。「プロはどうしているのだろうか」、自分の遊びを振り返り、改善点を探すのに便利だ。
わかりやすくまとめられた究極の遊びの書が参考になる。
無人地帯で思いっきり遊ぶために、安全に行動し、他人に迷惑をかけずに、環境にダメージを与えない。無人地帯の遊びが僕を待っている。