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「アルコールストーブ選びって迷う。色んなメーカーから出ているし、違いがわからない。買って後悔したくない。」

こんな思いのアルコールストーブ初心者がたくさんいると思う。今回は、アルコールストーブで有名な2大ブランド「トランギア 」と「エスビット」を比較していく。アルコールストーブ選びの参考になれば嬉しい。
外観の違い

トランギアは、写真の左側。エスビットは右側になる。どちらも真鍮製なので使い込んでいるうちに、味わい深くなる。

最大の違いは、取っ手の有無。エスビットは、取っ手が付いているので、消化する時に火傷しにくい。エスビットを選ぶ人は、この取っ手に惹かれている。

蓋は、それぞれ2つある。まず1つが消化と火力調整する為の蓋。蓋の開度によって火力を調整する。

もう1つは、燃料がこぼれないようにする為の蓋。

アルコールストーブの大きさ、重量は、ほぼ同じとなっている。トランギアが111g。

エスビットが109g。違いは取っ手のあるなしだけで、大きな違いはない。しかし、この取っ手がすごく便利なのだ。
内部構造の違い

ガスが出る穴は、トランギアだと一定の大きさ。

エスビットは、大と小、交互に並んでいる。エスビットの方が穴が大きい分、火力が強いと思われる。燃焼性については、後で検証結果を紹介しよう。

蓋のキャップは、互換性がある、例えば、トランギアの蓋をエスビットに付ける事ができる。どちらもOリング(ゴムパッキン)が入っており、燃料漏れを防いでいる。
燃料漏れの検証

トランギアは、3年程使い込んでいる。購入当初は、燃料漏れがなかったが、使っていくうちに漏れるようになった。予備のOリングが売られているが、ズボラなので替えていない。
エスビットは、買ったばかりなので漏れがない。口コミを見てみると、「本体にヒビが入っていて、燃料が漏れてきた」とあるが、全く問題がない。Oリング部分からの漏れは、いずれするようになる。少しでも寿命を延ばす為に、冷めてから蓋を取り付けるようにしよう。
燃焼性の違い

アルコールストーブの燃料は、燃料用アルコールを使う。

トランギア 、エスビットの重量を0表示させ、燃料を注いでいく。

どちらも25gになるまで、燃料を入れた。

燃焼し始めは、トランギアの方が勢いがある。

しばらくすると、どちらも炎が安定してきた。炎の色は、トランギアの方が赤く、エスビットは青い。青い方が燃焼温度が高い。

エスビットの方が、燃費が悪いだろうな、と思っていたが、先にトランギアが消化した。

トランギアの記録、11分40秒。

エスビットの記録14分3秒。燃費はエスビットの方が良い。炎の色も青色で安定している。
どちも炊飯が可能

トランギアとエスビット、どちも炊飯が出来る。実際に、エスビットのアルコールストーブを使って炊飯をしてみよう!

ゴトクに使うのは、エスビットのポケットストーブ。実は、初めてこのゴトクでアルコールストーブを使う。上手く炊飯が出来るのか。アルコールストーブとの隙間があまり無いので、炎が左右から出ている。

無事に炊けたが燃料が多く、少し焦げてしまった(いい意味で捉えるとお焦げ)。燃料は、2/3よりも少ない方が良いだろう(途中で消化すれば問題ない)。ポケットストーブをゴトクとして使うと、炎が左右から出るので、焦げも側面に出来ていた。
つまり、ポケットストーブはゴトクとして代用する事が出来るが、アルコールストーブとの距離が近いので、熱を効率良く伝える事が出来ない。今回使ったポケットストーブは、エスビットのミディアムWS。


さて、せっかくなので明太子を乗せて、食べてみよう。アルミ製のメスティンで炊いたお米はすごく旨い。明太子のピリッとした辛さとお米の甘さが丁度良い。アルコールストーブがあれば、焚き火禁止エリアでも炊飯が出来る。
まとめ

トランギアとエスビット比較のまとめは以下になる。その他の環境によっては、データが異なる事もあるので、あくまでも参考までにしてほしい。
- エスビットには取っ手があり、消化する時に火傷しにくい
- 重量、サイズはほぼ同じ
- 燃費はエスビットの方が良い
- トランギアは赤い炎、エスビットは青い炎
- どちらも炊飯が出来る
という事で、おすすめはエスビットだな!